雑誌なんかでは良くミクスチャーロックの元祖だとか、ハイスタンダードが影響を受けたとかそんな言葉が先行して、肝心の音に関してはまともな感想を添えられなかった気がします。しかし、ハードコアを聴いてきた人間には、このアルバムは正しく宝で、必需品でもあります。俺は好きすぎて、MINK OIL等と共に出したオムニバスを狂ったように聴いていた。本当にガッチガチのハードコアで有り乍らも其処にジャズやらブルースやらの音を混同させてくる多彩さもまた素敵です。因みに基本的には、当時静岡ハードコアなんかで良く見られてたスラッシュな感じの音です。ROSEROSEの様なスケートロックなんかにも通じる一面が有ります。後に、ニューキーパイクスは普通のハードコアバンドになってしまうのですが、矢張り自分は様様な音を混同させたフリーキーなニューキーパイクスが好きだ。ミクスチャーだとかオルタナティヴなんて言葉が心中で蔓延って、其れが懸念材料となっている人間は、そんな下らない物捨てて、今すぐこのアルバムを聴くべきだ！